スリランカ旅行を考えている方に向けて、最新の渡航関連ニュースをわかりやすく解説します。ビザ制度、観光客数の回復状況、感染症リスク、治安、経済状況までまとめているので、旅行前の準備にぜひ参考にしてください。
① ETAビザ免除報道と実際の手続き
2025年7月に「33か国を追加でビザ免除にする」というニュースが発表されました。しかし、まだ実際には施行されていません。
そのため、現在もスリランカ入国には ETA(電子渡航認証)のオンライン申請と手数料の支払いが必要 です。
以前、日本や中国など7か国に対して無料化されたことがありますが、現状は「公式サイトで表示された金額が最終適用」と理解しておくべきです。申請画面で表示された金額をスクリーンショット保存しておくと安心です。
② 観光客数は急回復中
2025年に入り、観光需要は大きく回復しています。8月中旬時点で訪問者数は 150万人を突破。特にインド、イギリス、ロシア、ドイツ、中国からの旅行者が多く、日本からの観光客も少しずつ増えています。
観光客増加に伴い、ホテルや航空券が取りにくくなり、価格も上がりやすい状況です。ピークシーズン(12月~3月)に旅行を計画している方は、早めの予約がおすすめです。
③ 蚊が媒介する「チクングニア熱」に注意
2025年夏、スリランカを含むインド洋地域で「チクングニア熱」が流行しています。高熱や関節痛を伴う感染症で、ワクチンや特効薬はありません。
予防は 蚊に刺されないこと が重要です。昼間に活動する蚊が媒介するため、観光時は長袖・長ズボンを着用し、DEETやイカリジン入りの虫よけスプレーを使うと安心です。南国旅行=半袖短パンのイメージを持ちやすいですが、健康を守るためには服装と防蚊対策を優先しましょう。
④ 治安と安全面の最新状況
スリランカは観光地として人気が戻っていますが、一部の国の外務当局は「高い注意」を呼びかけています。理由は政治デモやテロのリスク、スリや置き引きといった軽犯罪です。
大規模デモや集会には近づかないことが基本です。また観光地や市街地では置き引きやクレジットカード不正利用の被害もあるため、貴重品を分散して持ち、夜の単独移動を控える など、基本的な防犯対策を徹底しましょう。
⑤ 経済回復と旅行者への影響
スリランカはIMF(国際通貨基金)の支援を受け、徐々に経済が安定しています。2025年の成長率は 4.5% と予測され、物価の急上昇も落ち着いてきました。
旅行者にとっては「宿泊費や食費が大きく変動しにくい」というメリットがあります。以前の経済危機時のように、昨日と今日でホテル代が違うといった極端な状況はなくなりつつあります。とはいえ、為替や燃料価格次第で変動する可能性はあるため、旅行前には最新のレートや物価を確認しておくと安心です。
まとめ
スリランカは観光客が戻り、経済も回復傾向にあります。しかし、ビザ手続きはまだ免除されていないこと、チクングニア熱など衛生面への注意、治安対策 は必須です。これらを押さえれば、安心して旅行を楽しむことができます。
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